露出であそぼう WATCH

sol-fa-soft WATCH

■data
アーカイブ容量:およそ63MB
収録CG数:原画16枚、差分31枚
スクリプト容量:102KB
(DL版)
2005年2月23日、DLsiteにて販売開始
販売価格:1260円
販売初日DL数@DLsite:283
販売初週DL数@DLsite:728
(CD版)
2005年7月下旬、各ショップにて販売開始
2005年8月14日、コミックマーケット68にて販売(242/385)
販売価格:1200〜1260円
初期製造数:2500
■staff
企画、脚本、音楽、シナリオプログラム:桐原巳弥人
原画、CG:棚葉
システム提供:秋山構平
◆◆ ■link
紹介ページ
DL販売ページ@DLsite
DL販売ページ@デジケット
DL販売ページ@elfics
DL販売ページ@萌えこん

■内容
主人公(麻夜)が、その友人(杏奈)に露出という遊びを教えてもらう話。
sol-fa-soft原点回帰。最大の特徴は、セックスシーンがないこと。とにかく露出。


■企画事情

 2004年冬、「人形」の入稿を終えた頃。
 コミケまで1ヶ月弱という短期間で、バラエティCDじゃなくてスタンダードナンバー作品をちゃちゃっと作れないかなあ…
 みたいな企画。
 なので、俺の専門分野(笑)になるのは必然だったと言えよう。
 その上、セックスもレズもレイプも主従関係もないのは、かなり冒険だ。でも、sol-fa-softはこれがやりたいのだ。
 そういった、強固な意志があれば短期間でもちゃんと完成するものだ。そんな計算も少しだけあった。

 値段はいつもより高く設定した。(というか、いつもの値段で絵の枚数もテキスト量も減らした)
 超ニッチなのがその理由だが、意外や意外。「枚数が少ない」という苦情はいつもより少なかったように思う。
 こういうのって、やっぱり、作り方だよなあ……としみじみ再確認。


■表題事情

 企画書によると、「露出であそぼう」「全裸であそぼう」の2案。まあ、普通は前者を選ぶよな。
 ご存じの通り、「露出」も「あそぼう」も、過去作品のタイトルに一度使っているものだ。
 それを敢えてもう一度使っているところに、原点回帰というコンセプトを感じてもらいたい。(笑)

 語呂とかの関係で選択肢には挙げなかったのだが、「露出日記」的なものも良いな、と思っていた。作中で日記書くし。
 でも、やっぱり「露出であそぼう」で正解だったと思う。この、堅くない感じがいいんだよね。sol-fa作品には。


■脚本事情

 珍しく、CGが上がってくる前に半分以上書いたような気がする。さすが専門分野というものだ。
 というか、実は女性一人称って得意なのかもしれないな。
 それに、男性一人称の場合ある程度客観性を確保しないとエロくならないと思うんだけど、
 女性一人称はけっこうべたべたに書いてもエロくなるように感じる。これはたぶん普遍的だ。

 そんな感じでほとんどの部分をさらさらと書いたのだが、一番詰まって苦労したのがセックス妄想シーンだった。(笑)
 やっぱり、セックスシーンは難しい。書きづらい。
 うーん……他の部分は力を抜いて書いてるから、エロシーンくらいは気合い入れないと、という判断が無意識であるのかな。
 実際に気合いが入ったものが書けているかというと、それもまた疑問ではあるが…。

 ちなみに、当時「うた∽かた」というアニメを放映していたことをここに書いておこう。(DVDも買いました)
 麻夜の性格モデルはこのへんです。元々は杏奈もそのつもりだったんだけど、書いてる途中で変わっていったような気がする。


■画像事情

 絵のテーマは「引き」。人物中心でなく、背景を見せるような絵を多く指定した。
 棚葉氏はずっと「人物ちっちぇえー」と言っていたが、どうだろうか。
 俺的にはかなり満足。3話(学校露出)の絵は気に入っているものが多い。

 あと、特筆すべきはジャケ絵! 紹介ページの一番下に飾ってあります。
 CD版が、DL版の半年後というリリース時期にしてはかなり売れていると思うのだが、間違いなくジャケ絵のおかげだ。
 やっぱり3500くらい刷っておけば良かったと(略


■音楽事情

 初期版リリース後、DLsiteに送ってから発売までの間に作曲して、登録前に差し替えるという荒技を使った。(またですか…)

 使用しているのは3曲。
 タイトルに使ってるやつと、日常っぽいポップなやつが新曲。後者はけっこうお気に入り。
 もう一曲は、以前作曲のお仕事を外から受けたときにボツになった曲の流用。
 1のM7→4のM7の繰り返しって安易だけどいい響きをするよね。


■組込事情

 基本的には「人形」のソースの流用。
 選択肢用のサブルーチンがほとんどそのまま使えて楽ちんだった。コンポーネント化はしておくものだなあ。
 他、特に変わったことはしていない。着せ替えも大したことなかったし。

 後日、「温泉ホテル」で使ったユーザーコマンド発行レイヤー(テキスト枠の右側にくっついてるボタン群)を追加した。
 CD版はこの新バージョンになっている。アップデートで対応できるので旧バージョンしか持ってない方はどうぞ。


■事後事情

 全然売れないだろうと思ってたんだけど、DLsiteでは初週728DLというそこそこのヒット。
 1ヶ月ほどでWe Love DLsiteを抜いて(笑)1000DLに到達してしまった。ニッチ恐るべし。
 評判はものすごくいい。今までで一番の好感触のように思う。
 「ああ、sol-fa-softはこれでいいんだ」と。妙に安心したりして。

 売上についても、個人的にはこれで充分満足なので…。


■反省事情

 なし!
 慢心するに値する製作でした。(こらこら)

 改善が現実的な箇所があるとしたら、分岐構造と、中途半端なラストシーンあたりか。
 前者については、けっきょく俺は苦手なんじゃないかと、最近TNKのゲームをプレイして思った。(笑)
 後者はね……絵コンテ終わって、シナリオ執筆の計画を立てているところでやっと「しまった、またやっちゃった」と気づいた次第で。
 こういう終わり方が好きにしたって限度があるってものだ。癖になっているのかもしれない。ほんとに気をつけなきゃな…。


sol-fa-soft WATCH

Created by KIRIHARA Miyahito
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